断裁機 ガイドブック 「紙」
紙の天と地
ロール状の原反はカッターマシンによって平判に加工されます。走りながら切断され積み上げられた積紙の面を図のような名前で区別します。
カッター面
紙の流れと直角に切断された面
天(揃い面)
カッターマシンの性格上生まれる比較的揃っている面
地(不揃い面)
寸法不揃いのみられる面
小口(スリッター面)
紙の流れと平行に切断された面
包装を解いた際、目視で揃い面・不揃い面を判断します。断裁時は、この揃い面を基準にします。したがって、揃い面或いはスリッター面をそれぞれバックゲージ或いは横当てに当てて切り始めなければなりません。
紙の流れ目
紙を抄くときには繊維の並びができます。この繊維の軸方向を流れ目といい、それに対して直角な方向を巾方向(逆目) といいます。また、紙の長辺がこの流れ目と平行していれば縦目(T目)といい、短辺が平行していれば横目(Y目)といいます。
流れ目は包装紙のラベルの位置でわかります。ラベルを貼った面と直角に流れ目があります。他に流れ目を知る方法として、破る、濡らす、曲げる、折る等があります。
直角に切る
全紙判断裁においては紙の流れ目を重視して、全紙判寸法から指定寸法或いは規定寸法に仕上げます。揃い面を基準にし、T目の場合は揃い面 天(カッター面)をバックゲージに、小口(スリッター面)を横当てに丁寧に突き当てます。Y目の場合は天(スリッター面)・地(スリッター面)面のいずれかをバックゲージに、揃い面 小口(天)カッター面を横当てに丁寧に突き当てて切り始めます。このとき、バックゲージ或いは横当てに接する積紙の面は完全に揃っている必要があります。
四隅に一つも直角をもたない紙を、バックゲージに当てて何度断裁しても直角は得られません。1辺を横当てに当て、それと直角にナイフを降下させることで直角を作ることができます
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